2023-01-01から1年間の記事一覧
2023年/監督・脚本:荻上直子/120分/2023年5月26日〜公開 荻上直子監督は、小ぎれいでほんわかした雑貨のような映画を作る人という印象があって、けして悪くはないんだけどなんかしゃらくせえと思ってきた。 一時期の長いブランク(その間にはニューヨー…
久しぶりに関西の実家に母子3人で帰省していた。 前回の帰省から、近所のホテルに部屋を取って、寝泊りはそちらでするようになって随分と気楽である。もっと早くにそうすれば良かった。 今回の帰省で一番印象深かったのは、16歳の娘氏と実家の人々との関わり…
凪のような場所にやっと出て、ひと息ついているところ。 定期的に不可避的なstruggleの状態がやってくる。 いつの間にか、すっぽりと落ち込むように、気がついたらそこにいて、何もかもが裏目に出るっていう心境に支配されている。 それでも日常をつつがなく…
2020年アイスランド/原題:The School of Housewives/監督:ステファニア・トルス/78分 人によって色々だろうが、少なくとも私は「主婦」という言葉に、あまりポジティブな響きを感じられない。 「平凡な」「しがない」「一介の」といった、リスペクトに…
天国と地獄くらい味わいの違うドラマだった。どちらもHBO製作。 「サムバディ・サムウェア」 2022年アメリカ/原題:Somebody Somewhre/監督:ジェイ・デュプラス、ロバート・コーエン/1シーズン7話・各約25分 デュプラス・ブラザース(兄ジェイ・デュプラ…
連休最終日は、雨。 ソーダ・ストリームのガスボトルが空になったので、末っ子を放牧がてら、近所のイオンの中の電器店に買いに行く。 大規模な改装工事中で、ほとんどのお店が閉まっている中、小さな子を遊ばせるための場所が新たにオープンしていて、雨の…
ゴールデンウィーク、後半戦。 末っ子は元気いっぱい、でも私は目の奥に涙がずっと溜まっているみたいな感じで過ごしている。 週が明けたら、独りでしっかりと考え抜いて前に進もうと思う。 「Ryuichi Sakamoto : CODA」 2017年アメリカ・日本合作/監督:ス…
今日から5連休。 午前中は、海岸近くの公園で前保育園の友達ファミリーと待ち合わせ。 末っ子は新しい保育園にノリノリで、もう前の園の友達を忘れてしまっているのでは、と心配だったんだけれど、末っ子はその子を見つけると、名前を呼んで駆け寄り、仲良く…
4年に一度の統一地方選挙が案の定盛り上がらないままに終わって、結果を見ながら色々思いを巡らせている。 目を覆いたくなるような結果の大阪を筆頭に、ますます民主主義が後退する事態が進行している事実に暗澹としながらも、杉並のように心から応援したい…
2023年/監督:金子由里奈/109分/2023年4月14日〜公開 前置きが長くなってしまったけど(前記事)、この作品、とても良くてびっくりした。 素朴で拙さのある表現が味、というタイプの作品なのかな、とちょっと思って見たのだけど、全然。 むしろ手練れてい…
その映画のことを知ったきっかけは、少々残念な出来事だった。 先月開催された今年の大阪アジアン映画祭の上映後のQ&Aで、観客の高齢男性から上映作品に対して侮蔑的な発言があり、それを受けて運営スタッフを含む周囲が爆笑、監督がだんだん涙ぐんでしまっ…
朝、肌寒い家の中にいたから、これくらいの服装かなと薄手のセーターとニットキャップで表に出たら、存外暖かくて、足元は裸足とサンダルというばらばらな状態で自転車に乗った。 辺りじゅうに春の気配を感じながら、ごきげんな気持ちで後ろに幼児を乗っけて…
わたしの住む街では昨日、市議会議員選挙の告示日だった。 不登校や貧困支援の活動を熱心にされているご近所の議員さんがいて、娘氏が個人的にお世話になっていることもあり、生まれて初めて掲示板へのポスター貼りなるものをお手伝いした。 しばらく前に、…
今朝は強い雨音で目が覚めた。 終日雨予報だから、末っ子を運動させるために車で近所のモールへ。 本屋さんの正面に村上春樹の新作「街とその不確かな壁」がだーっと平積みしてあった。 村上春樹著/新潮社/2023年 厚いシュリンクをしてある一冊を手に取り…
昨日の午後、妹から電話。 出先で夕方までかけ直せなかったので、夕飯の下ごしらえをしながらイヤフォンでうだうだと喋る。 毎年メンタルがぐらぐらと不安定になる春の日々、今年はとりわけ気の重いやりとりなんかもある中で、妹と喋ると、明らかに少し元気…
2022年アメリカ/原題:The Whale/監督:ダーレン・アロノフスキー/117分/2023年4月7日〜日本公開 私にとってのダーレン・アロノフスキー作品の醍醐味は、やはりクライマックスの異常なまでの高まり、全てをなぎ倒すほど圧倒的なカタルシスの感覚だと思う…
昨日で末っ子の慣らし保育が終わり、今日から新たなサイクルでの生活がいよいよ始まった!という気持ち。 夫氏と、「やっとここまで来たねえ!やあやあ、おつかれさん、おつかれさん」とねぎらい合う。 お互いに余裕がなくて、優しくなれない日々をどうにか…
ヨハン・ハリ著/作品社/2021年 「麻薬と人間」読了。 スマホを手にして以来、読書体力がすっかり落ちてしまった自分にはもうこんな分厚い本は読み通せないかも、と思いつつ手に取ったが、あまりにすごい内容で、昼間は前日に読んだ部分をつらつら考え、早…
新しい園に末っ子を落っことしてきた。 「何が好きですかー?はいはい車ね」と、先生が手際よく色とりどりのミニカーをざらーっとゴザの上に広げると、末っ子の目は車に釘付け、顔も上げず声だけで「ばいばーい」。 こうしていささか拍子抜けするくらいのス…
パリでのデモやストライキの勢いが止まらない。 息子氏が働くパリ中心地のレストラン前の通りでは、ものすごい数のデモ隊が通り、数日前には警察隊に連行される人を目の前で見たという。 交通インフラが安定しないことにももう慣れっこになっている様子。基…
昨日、一昨日の2日間、関西から来た友達の一人旅に合流していた。 わざわざ近所に宿を探して取ってくれた。 ところが、久しぶりの再会だというのに、末っ子が最近夜驚症気味で、夜中に何度も悲鳴をあげて起きるというのが1週間ほども続いていて、私は頭痛と…
週末は二日とも雨。 よし、朝から近所の水族館へ行こう、と思い立つ。 小さい子をまた育てているので、本当に久々に水族館の年間パスを作った。 予想外の混雑は疲れたけれど、さくっと見て回って昼には戻り、昨日のビーフシチューをたらふく食べさせて、ご機…
昨日の午後は市内某所での集まりに本当に久々に参加して、そこでもしや会えるかなー会いたいなー、となんとなくイメージしていた人に無事会うことができた。 しかし、その人が来月にはこの土地を離れて新しい人生を踏み出す、それも単なる移住とかではなく、…
もうどんどん春になるかと思ったら、少し曇って肌寒い。 久しぶりにホッカイロの袋を開けた朝。 午前中は、保育園仲間N家と川沿いの公園へ。 桜が満開になるのは来週くらいだろう。 夜中に何度も末っ子に起こされるので私は相変わらずの寝不足。 今朝も頭が…
雨の中、娘氏は都内へ。知り合いづでて某メディアから出演依頼を受けている。 最終的に引き受けるかどうかは未定だけれど、社会科見学と思ってとりあえず行ってみれば〜、と勧めておいた。 「あなたにぜひお願いしたい」と誰かに言われたことは、自分が思う…
今年も無事、確定申告を提出できた。 滅多に自分を褒める気持ちになれない私が、唯一手放しで自分を褒めてやりたくなるほどの達成感を感じさせてくれる毎年恒例の苦行、確定申告。 エブエブでも、確定申告で役所の人にあーだこーだ言われてる最中に、マルチ…
2022年アメリカ/原題:Everything Everywhere All at Once/監督:ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート/139分/2023年3月3日〜日本公開 昨日はちょうど今年の米アカデミー授賞式の日で、あれもそれもどれも、ぜーんぶエブエブが授賞〜!とネットの速…
2022年イギリス・アメリカ合作/原題:Empire of Light/監督:サム・メンデス/115分/2023年2月23日〜日本公開 こんなに涙が止まらない映画を見たのは、久しぶり。 この物語を彩る人々の優しさ、人生の悲しさを抱きしめたからこその控えめで深い思いやりに…
末っ子が1週間ぶりに登園。やっと通常モードに戻ってほっとひと息ついている。 土曜日に再度別の小児科にかかったのだけど、今度はとても良かった。 前日の電話対応も、待合室の雰囲気も、医師の佇まいも、診察の仕方も説明も、和やかで簡潔であった。 末っ…
2021年アメリカ/原題:Mass/監督:フラン・クランツ/111分/2023年2月10日〜日本公開 2021年にアメリカ国内の学校で起こった無差別銃乱射事件、249件。 これは休日を除くほぼ毎日、国内のどこかの学校で銃乱射事件が起こっているということで、あまりに異…