みずうみ2023

暮らしの中で出会った言葉や考えの記録

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

杉並に続け

4年に一度の統一地方選挙が案の定盛り上がらないままに終わって、結果を見ながら色々思いを巡らせている。 目を覆いたくなるような結果の大阪を筆頭に、ますます民主主義が後退する事態が進行している事実に暗澹としながらも、杉並のように心から応援したい…

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」

2023年/監督:金子由里奈/109分/2023年4月14日〜公開 前置きが長くなってしまったけど(前記事)、この作品、とても良くてびっくりした。 素朴で拙さのある表現が味、というタイプの作品なのかな、とちょっと思って見たのだけど、全然。 むしろ手練れてい…

よわいはつよい

その映画のことを知ったきっかけは、少々残念な出来事だった。 先月開催された今年の大阪アジアン映画祭の上映後のQ&Aで、観客の高齢男性から上映作品に対して侮蔑的な発言があり、それを受けて運営スタッフを含む周囲が爆笑、監督がだんだん涙ぐんでしまっ…

生後968日(2y/7m/26d)、ひとやすみ中

朝、肌寒い家の中にいたから、これくらいの服装かなと薄手のセーターとニットキャップで表に出たら、存外暖かくて、足元は裸足とサンダルというばらばらな状態で自転車に乗った。 辺りじゅうに春の気配を感じながら、ごきげんな気持ちで後ろに幼児を乗っけて…

選挙って

わたしの住む街では昨日、市議会議員選挙の告示日だった。 不登校や貧困支援の活動を熱心にされているご近所の議員さんがいて、娘氏が個人的にお世話になっていることもあり、生まれて初めて掲示板へのポスター貼りなるものをお手伝いした。 しばらく前に、…

村上さんの新刊を買う

今朝は強い雨音で目が覚めた。 終日雨予報だから、末っ子を運動させるために車で近所のモールへ。 本屋さんの正面に村上春樹の新作「街とその不確かな壁」がだーっと平積みしてあった。 村上春樹著/新潮社/2023年 厚いシュリンクをしてある一冊を手に取り…

そのまんま

昨日の午後、妹から電話。 出先で夕方までかけ直せなかったので、夕飯の下ごしらえをしながらイヤフォンでうだうだと喋る。 毎年メンタルがぐらぐらと不安定になる春の日々、今年はとりわけ気の重いやりとりなんかもある中で、妹と喋ると、明らかに少し元気…

「ザ・ホエール」

2022年アメリカ/原題:The Whale/監督:ダーレン・アロノフスキー/117分/2023年4月7日〜日本公開 私にとってのダーレン・アロノフスキー作品の醍醐味は、やはりクライマックスの異常なまでの高まり、全てをなぎ倒すほど圧倒的なカタルシスの感覚だと思う…

一合目、完登(生後959日 2y/7m/17d)

昨日で末っ子の慣らし保育が終わり、今日から新たなサイクルでの生活がいよいよ始まった!という気持ち。 夫氏と、「やっとここまで来たねえ!やあやあ、おつかれさん、おつかれさん」とねぎらい合う。 お互いに余裕がなくて、優しくなれない日々をどうにか…

「麻薬と人間」

ヨハン・ハリ著/作品社/2021年 「麻薬と人間」読了。 スマホを手にして以来、読書体力がすっかり落ちてしまった自分にはもうこんな分厚い本は読み通せないかも、と思いつつ手に取ったが、あまりにすごい内容で、昼間は前日に読んだ部分をつらつら考え、早…

坂本龍一さん

新しい園に末っ子を落っことしてきた。 「何が好きですかー?はいはい車ね」と、先生が手際よく色とりどりのミニカーをざらーっとゴザの上に広げると、末っ子の目は車に釘付け、顔も上げず声だけで「ばいばーい」。 こうしていささか拍子抜けするくらいのス…

ガチギレているフランス、無力感の中の日本

パリでのデモやストライキの勢いが止まらない。 息子氏が働くパリ中心地のレストラン前の通りでは、ものすごい数のデモ隊が通り、数日前には警察隊に連行される人を目の前で見たという。 交通インフラが安定しないことにももう慣れっこになっている様子。基…