みずうみ2023

暮らしの中で出会った言葉や考えの記録

さよなら2023

2023年ももうおしまい。

3歳児の世話が最優先ゆえ、大掃除もせず、ほぼ日常通りに過ごしている。

朝、何品か、おせち料理を仕込んだ。

 

今年は、いいことも悪いことも想定外のこともさまざまある一年だった。

相変わらず、時間があれば映画を見て本を読んで、世の中のニュースには怒ること多く、人並みより少ない出会いや再会や別れがあり、そうしたことたちが日々の気付きや学びの源であった。

味わい深い2023年だったなあと思う。

 

アラフィフの私は、人生のラストターンという気持ち。

もう、評価とか成功とかお金とかは、どんどんどうでも良くなっている。

もちろん相変わらずくよくよと悩みがちだし、エゴの取り扱いには苦労しているんだけれど、他人軸の価値観に沿うようなことは本当にしたくないし、心底無駄でしかないってなってきている。

何が宝物か、その都度自分の心に問いかけている。

もはや自分の納得性だけだし、心あるプロセスが何より大事で、結果はおまけのようにしか思えない。

 

来年も、人に親切をモットーに(とりわけ近しい人こそぞんざいにせぬように)、人それぞれ固有の事情を抱えていることへの想像力を働かせ、嘘や適当なことを言わず、ますますシンプルに生きていきたい。

加えて加齢を感じるにあたって、精神を柔らかくしておくことに意識的であらねばと強く思うようになった。

それは、他者の視点を面白がり、己の間違いを認め、自分を軽やかに変容させていく勇気を持つということだ。

「自分はもうこのまんまでいいんだ」と頑固に開き直るのは、私はしたくない。

アートの心を持ち続けていたい。

いつも感性を生き生きのびのびとさせておく。

そのために、自分を粗末にせず、自分に優しくしてあげたい。

そうすることを自分に許可し続けたい。

 

 

2023年の個人的ベスト映画は、「波紋(荻上直子監督)」「エンパイア・オブ・ライト(サム・メンデス監督)」「ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい(金子由利奈監督)」

 

ベストドラマは「THE  BEAR(クリストファー・ストアラー監督)」「SOMEBODY SOMEWHERE(ジェイ・デュプラス監督)」

 

ベストドキュメンタリーは「プロフェッショナル仕事の流儀 宮崎駿スペシャル(NHK)」

 

本は、記録をつけていないこともあって、選びきれなかった!

今年は本たちにめちゃめちゃ助けられた一年だったのにな。

来年はブログにもっと本のことを書こうと思う。

 

 

ただでさえ季節感が薄いのに、地球温暖化のせいで年末とは思えない空気感の中で、今年が終わっていこうとしている。

視点を地球レベルにまでぐっと引きで眺めたら余計に、ただただ、いろんなことはなるようになっていくのだろうなあ、と思う。

隣にいるパートナーでさえ、自分には変えられない。

ほとんどのことは自力では変えられないんだろう。

でも自分がやることの全てが、何かしらの影響を世界に及ぼすのだとも思っている。

 

来年は、どんな年になるだろう。

私は、雪崩のような終わりの始まりが、とうとう誰もに認識される一年になっていくのではないかと思っている。

そして終わることはけして、悪いことばかりではなく、新たな芽吹きをいくつも見るのだろうという希望も感じている。

 

どうかできるだけ、自分や誰もが、自分のまんまで過ごせますようにと願う。

こういうフェイズにおいて、私たちにやれることとは、自分の人生を自分の手中に取り戻すということだと思うからだ。

 

今年も拙い文章を読んでいただいてありがとうございました。

どうぞ良いお年を。