みずうみ2023

暮らしの中で出会った言葉や考えの記録

thought

今この国で進行していること

国会前のデモに参加していた娘氏が、さっき仏頂面で家に帰ってきた。 入管法は、数時間前、全てがめちゃくちゃのまま強行採決した。 「また」強行採決。 難民の方を、堂々強制送還できるようにルール変更した法案が、通った。 この法案に賛成した国会議員は…

実家と私

久しぶりに関西の実家に母子3人で帰省していた。 前回の帰省から、近所のホテルに部屋を取って、寝泊りはそちらでするようになって随分と気楽である。もっと早くにそうすれば良かった。 今回の帰省で一番印象深かったのは、16歳の娘氏と実家の人々との関わり…

凪のような場所にやっと出て、ひと息ついているところ。 定期的に不可避的なstruggleの状態がやってくる。 いつの間にか、すっぽりと落ち込むように、気がついたらそこにいて、何もかもが裏目に出るっていう心境に支配されている。 それでも日常をつつがなく…

〈主婦〉の学校

2020年アイスランド/原題:The School of Housewives/監督:ステファニア・トルス/78分 人によって色々だろうが、少なくとも私は「主婦」という言葉に、あまりポジティブな響きを感じられない。 「平凡な」「しがない」「一介の」といった、リスペクトに…

純粋な好奇心

今日から5連休。 午前中は、海岸近くの公園で前保育園の友達ファミリーと待ち合わせ。 末っ子は新しい保育園にノリノリで、もう前の園の友達を忘れてしまっているのでは、と心配だったんだけれど、末っ子はその子を見つけると、名前を呼んで駆け寄り、仲良く…

杉並に続け

4年に一度の統一地方選挙が案の定盛り上がらないままに終わって、結果を見ながら色々思いを巡らせている。 目を覆いたくなるような結果の大阪を筆頭に、ますます民主主義が後退する事態が進行している事実に暗澹としながらも、杉並のように心から応援したい…

よわいはつよい

その映画のことを知ったきっかけは、少々残念な出来事だった。 先月開催された今年の大阪アジアン映画祭の上映後のQ&Aで、観客の高齢男性から上映作品に対して侮蔑的な発言があり、それを受けて運営スタッフを含む周囲が爆笑、監督がだんだん涙ぐんでしまっ…

選挙って

わたしの住む街では昨日、市議会議員選挙の告示日だった。 不登校や貧困支援の活動を熱心にされているご近所の議員さんがいて、娘氏が個人的にお世話になっていることもあり、生まれて初めて掲示板へのポスター貼りなるものをお手伝いした。 しばらく前に、…

村上さんの新刊を買う

今朝は強い雨音で目が覚めた。 終日雨予報だから、末っ子を運動させるために車で近所のモールへ。 本屋さんの正面に村上春樹の新作「街とその不確かな壁」がだーっと平積みしてあった。 村上春樹著/新潮社/2023年 厚いシュリンクをしてある一冊を手に取り…

そのまんま

昨日の午後、妹から電話。 出先で夕方までかけ直せなかったので、夕飯の下ごしらえをしながらイヤフォンでうだうだと喋る。 毎年メンタルがぐらぐらと不安定になる春の日々、今年はとりわけ気の重いやりとりなんかもある中で、妹と喋ると、明らかに少し元気…

一合目、完登(生後959日 2y/7m/17d)

昨日で末っ子の慣らし保育が終わり、今日から新たなサイクルでの生活がいよいよ始まった!という気持ち。 夫氏と、「やっとここまで来たねえ!やあやあ、おつかれさん、おつかれさん」とねぎらい合う。 お互いに余裕がなくて、優しくなれない日々をどうにか…

「麻薬と人間」

ヨハン・ハリ著/作品社/2021年 「麻薬と人間」読了。 スマホを手にして以来、読書体力がすっかり落ちてしまった自分にはもうこんな分厚い本は読み通せないかも、と思いつつ手に取ったが、あまりにすごい内容で、昼間は前日に読んだ部分をつらつら考え、早…

ガチギレているフランス、無力感の中の日本

パリでのデモやストライキの勢いが止まらない。 息子氏が働くパリ中心地のレストラン前の通りでは、ものすごい数のデモ隊が通り、数日前には警察隊に連行される人を目の前で見たという。 交通インフラが安定しないことにももう慣れっこになっている様子。基…

わかれめ

昨日、一昨日の2日間、関西から来た友達の一人旅に合流していた。 わざわざ近所に宿を探して取ってくれた。 ところが、久しぶりの再会だというのに、末っ子が最近夜驚症気味で、夜中に何度も悲鳴をあげて起きるというのが1週間ほども続いていて、私は頭痛と…

エネルギー考

週末は二日とも雨。 よし、朝から近所の水族館へ行こう、と思い立つ。 小さい子をまた育てているので、本当に久々に水族館の年間パスを作った。 予想外の混雑は疲れたけれど、さくっと見て回って昼には戻り、昨日のビーフシチューをたらふく食べさせて、ご機…

再会

昨日の午後は市内某所での集まりに本当に久々に参加して、そこでもしや会えるかなー会いたいなー、となんとなくイメージしていた人に無事会うことができた。 しかし、その人が来月にはこの土地を離れて新しい人生を踏み出す、それも単なる移住とかではなく、…

寝不足の祝日の朝

もうどんどん春になるかと思ったら、少し曇って肌寒い。 久しぶりにホッカイロの袋を開けた朝。 午前中は、保育園仲間N家と川沿いの公園へ。 桜が満開になるのは来週くらいだろう。 夜中に何度も末っ子に起こされるので私は相変わらずの寝不足。 今朝も頭が…

どんどん外へ

雨の中、娘氏は都内へ。知り合いづでて某メディアから出演依頼を受けている。 最終的に引き受けるかどうかは未定だけれど、社会科見学と思ってとりあえず行ってみれば〜、と勧めておいた。 「あなたにぜひお願いしたい」と誰かに言われたことは、自分が思う…

意地悪なのは誰か

今年も無事、確定申告を提出できた。 滅多に自分を褒める気持ちになれない私が、唯一手放しで自分を褒めてやりたくなるほどの達成感を感じさせてくれる毎年恒例の苦行、確定申告。 エブエブでも、確定申告で役所の人にあーだこーだ言われてる最中に、マルチ…

明るくあることを選ぶ

結局、雨の中飲み会は決行されたのであった。 末っ子のお迎えの後、車で指定の広島風お好み焼き居酒屋へ。 予想通り話が尽きず、結局店が閉まるまで喋り続け、私が車で来てるのをいいことに駅前のファミレスに移動してまたもファミレスが閉店するまで喋り続…

「禁断のテレビ史」とこの30年

オリラジアカデミーの「禁断のテレビ史」、今頃見たがすごく楽しめた。 中でも、1990年代以降の日本の30年史を、その時代時代に一世を風靡した番組に重ね合わせ、どんな必然性があってその番組たちが生まれたかを説明しながら解説するのが目からうろこの面白…

エゴの取り扱い

まだまだ「イニシェリン島の精霊」のことを何かっちゅうと考えては話している。 やはり私はパードリック+ドミニク味が強めで、夫氏はコルム味が強めなんだろうなあと話していて感じる。 夫婦間には永遠のすれ違いが横たわっている。 なんとかやれるところま…

要約的/非要約的なものの見方について

仕事ができる、合理的な頭のいい人って皆要約力に長けているよね、と何かの折にふっと夫が言う。 オリラジのあっちゃんのYouTube大学とかってまさにそれで、とにかくコンパクトに要旨を項目別に伝えてくれる。 見る人はそもそもの文献や資料にあたらなくてい…

スマホ/ネット依存からどう離れるか

「疲れたー、落ち込んだー、って一回止まると、そこからもう一度やる気を出してえいやって起き上がるのが一番難しい」と、娘氏が言う。 「部活のシャトルランで、がーっと走って一旦止まったら最後、もう二度と気力が湧いてこなくて走り出せないみたいな」 …

デモと労働

昨夜、パリの息子氏に、フランスでは100万人規模のデモが起こっているみたいだけどだいじょぶー?と訊くと、「1日メトロがストで止まったけど、他は特に影響ないよ」と言っていた。フランスはデモやストが日本よりずっと身近。 息子氏は、語学学校、音楽院、…

考えることが生きること

毎朝起きて、自分の体調を感じてみて、昨日よりは良くなっているのだけど、思った程回復できてないことに小さく驚く。 通常の病気の時のより、明らかに回復が遅い。なるほどこれがコロナなんだな。 それでも、綾戸智恵または伊藤沙莉にそっくりだったハスキ…

今日のつぶやき

◆三連休最後の日。コロナをまだ引きずっているけれど、だんだんと気力が日常モードに戻ってきた。 今回の病気の嵐では、近所に住む友達が何度もご飯を差し入れてくれたのが嬉しい思い出。 感染ると悪いから会わないほうがいいよ、と断ったのに、寒い中わざわ…

自分ごととして考える、言葉を正確に使うこと

この数日、特に心に残った二つの語りについて。 ひとつは、ロシア軍事の専門家、小泉悠さんがウクライナ戦争について語ったこのインタビュー。 私は1人の人間として、また1人の子供を持つ親として見た場合に「やっぱりこんなことするロシアは許せん」という…

新年考 料理について

末っ子のウイルス性腸炎を移され、ようやく治ったほっとしたと思ったら、立て続けに夫からコロナを移されるという、泣きっ面に蜂みたいな年末年始である。 今回ばかりは、よほど日頃の行いが悪いのかもしれないと真剣に悩んだ。 我が家の病気の波はクリスマ…