みずうみ2023

暮らしの中でふと心が動いたことについて書いています

politics

都知事選に思うこと(メディアから考える)

今回の都知事選については、いろんな人がいろんなことを発信しているから、自分はことさら書くことはないと思っていた。 でも、今朝の読売新聞の記事を見て、あんまりムカついて、今思うところを少しだけ書いておきたいと思った。 それは、こういう記事。 「…

「話が通じない相手と話をする方法」①(私たちのイデオローグ化)

2024年/ピーター・ボゴジアン、ジェームズ・リンゼイ著/晶文社 「私たちの時代が示している最も痛ましいーーそして危険なーー兆候のひとつとは、まっとうな理由をもって私たちの見解に反対しうるような人など誰もいない、と考える様な個人なり集団が増えて…

「終わらない週末」

2023年アメリカ/原題:Leave the world behind/監督:サム・エスメイル/141分/2023年12月8日〜Netflix配信 明日は関東に台風1号が近づく見込みらしい。直撃ではないようだけれど。 台風の前はいつも、気持ちが泡立つ。 独特の予感をはらんだ空気がもった…

「虎に翼」

ひねくれ者ゆえ、ベタに照れてしまい、基本苦手なのだけど、ここ最近見たいくつかの作品には、ベタの力ってあるなあと感心しつつ楽しんで見ている。 ベタという衣に包みつつ、相当なチャレンジをしている今回の朝ドラ「虎に翼」は毎回15分と思えぬ濃密さで、…

この国の政治を動かす力学

(2024年4月18日、山本氏の国会質疑 要約と補足) 【日本の政治に命令をする3つの圧力団体】 日本政府が国民よりも最優先する3つの圧力団体 ①経団連 → 「経団連による提言」 ②アメリカを中心としたグローバル多国籍企業 → 「年次改革要望書」 ③米軍 → 「アー…

山本太郎氏の国会「講義」

この国がどれだけ国民の意思を尊重していないか、ここ最近報じられた案件を幾つか見ただけでよく分かる。 国民の70%、20代は90%が賛成の同性婚や、国民の70%以上が賛成している夫婦別姓は、「議論が足りない」と何十年も認められないままなのに、降って湧…

どんどん流されていく小舟

このところ、政治について書くことがなかなかできなかった。 今のこの国の政治は、あまりに問題が多すぎて、一体どこから何を書けばいいのか、途方にくれるほど。 日替わりで不正や腐敗が次々と知らされ、とんでもないことが事後報告で知らされ、あるいは反…

何が起きようとも何も起きていない国

震度7の地震が起こってから6日が経って、改めて言葉を失っている。 この国の劣化に。 13年前に起こった東日本大震災を教訓に生かせていないとかいうレベルの話ではない。 政治、行政機能、経済、社会のインフラ、メディア環境、そして人心。 13年前よりも、…

なんという幕開け

昨日は、義実家にてお正月の集まり。 おせちとお雑煮を食べてから、みんなで神社にお参りに行った。 夫の弟のパートナーさんと、楽しく喋れたのが嬉しかったな。 いつも来るか来ないか五分五分だから。 なんか、喋りたそうな感じでずずずっと寄ってきてくれ…

きぼうのまち

ほうぼく(抱樸)の「きぼうのまちプロジェクト」のクラウドファンディングがあと6日になった。 抱樸 活動35年"ひとりにしない"支援の集大成「希望のまち」(認定NPO法人抱樸ーほうぼく 2023/10/04 公開) - クラウドファンディング READYFOR 3億円目標で、…

腐敗しすぎ

昨晩も末っ子の夜泣き(っていうか夜怒り)で4時起き。 枕元を照らして「くらしのアナキズム」の続きを読んで、目からうろこがハラハラ剥がれ落ち中である。 それだけに、ふと目に入った国内の政治腐敗のニュースにかーっと怒りがこみ上げてしまう。 自民党…

「くらしのアナキズム」

月曜日。 12月に入った。 季節感が乏しくなって久しいけれど、妙な慌ただしさだけはあり、これからの1ヶ月は、駆け抜けるみたいに過ぎていくのだろうな。 今朝は、雲が厚いからか、世界が不穏だからなのか、低空飛行の飛行機の音がとてもうるさい。 部屋の窓…

複雑さ、シンプルな人間の事実について

三連休、ようやく終わりが見えてきた。 末っ子は遊び疲れて昼寝中。 パレスチナのニュースを目にするたび、胸が塞がれる。 今目の前で起こっていることは、狂気じみた無差別殺人でしかない、とにかく止めろ、止めてくれとただ念じるしかない。 そんな中、日…

何も起こってないみたい

50万人以上の声を無視して強行したインボイスって、本当に今日から始まったんだろうか? ニュースではろくに報じられてこなかったし、今日もただただ普通の日曜日で、まるで何も起こっていないみたいに静か。ひとつも実感が湧かない。 先日行った日帰り温泉…

ジャニーズ事件が浮き彫りにしたもの②

件のBBCのドキュメンタリー「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」の主旨は、ジャニー喜多川が本当に子供を性虐待していたのかどうか、ではない。 それは自明のこととしてその上で、記者の関心は一貫している。 この「公然の秘密」について、被害者をは…

ジャニーズ事件が浮き彫りにしたこと①

実の妹とそのひとり娘の姪っ子(大学生)が、年季の入ったジャニオタである。 春に帰省して会った時には、例の英BBCがジャニー喜多川による性犯罪を告発したドキュメンタリーがすでに放映され、世間的に物議を醸していたので、雑談の折にこのことをどう思っ…

「福田村事件」

2023年/監督:森達也/137分/2023年9月1日〜公開 記憶に残る後味の悪い映画は?と聞かれれば、ラース・フォン・トリアーの「ドッグヴィル」を挙げる。 もう20年前の作品だが、私はこの作品で、自分がどれだけ独りよがりな映画の見方をしているかを思い知ら…

闘争の中にある希望、和を以って尊しと為す

前記事に関連して、希望について。 明け方、再び寝入った末っ子の隣で、映画監督ケン・ローチのエッセイを読んでいたら、はっとさせられる文章があった。 私たちの希望は、人々の正義と、搾取と圧政に対する抵抗の歴史に基づいています。 人々は闘争を通じて…

台風、お金、坂口恭平

台風が近づいているらしい。 不謹慎だが子供の頃から台風好きである。 嵐の予感を含んで空気がむんむんしているさま。 妖しい色の空をすごい勢いで流れていく雲。 全ての動きを止めてただ観念するしかないような雨風。 台風の目に入った時の真空のような静け…

性暴力についての覚書き⑦(なぜ性暴力はこれほど人を深く損なうのか)

長々書いてきたが、これで最後。 【なぜ性暴力は被害者にとって過酷なのか】 性行為は、互いに愛情があるのがもちろん望ましいが、互いの了解が一致していれば(そして必要に応じて正しく避妊していれば)、生き物としてごく自然な、日常的なスキンシップで…

性暴力についての覚書き⑥(なぜマジョリティはマイノリティを疎むのか)

ジャニー喜多川氏の性加害問題が巷で取り沙汰されてもう長い。被害を訴える7人が「ジャニーズ性加害問題当事者の会」を結成し、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会はこの7・8月での訪日を発表。聞き取り調査を行うそうだ。日本の、一芸能事務所の問…

性暴力についての覚書き⑤(性に対する偏見について)

既に日本中が知っている事をわざわざ世界に知らしめる必要があろうか。これが、旧ユーゴスラヴィアのセルビアやウクライナに侵攻したロシア兵による、非情な強姦致死であるとか、ミャンマーのロヒンギャ、チベット・ウイグルの女性が国軍に凌辱・強姦、乱暴…

性暴力についての覚書き④(家父長制下の性虐待、グルーミング)

その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、恩を仇で返すとはこのことではないか。 ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。昨今の流れは…

性暴力についての覚書き③(「責任を取る」とは)

代わってジュリー氏が謝罪も済ませているのに、これ以上何を望むのか。 【責任を取るとはどういうことか?】 そもそも、日本の性暴力・DV被害者の支援の方法は「間違っている」。 アメリカ、カナダをはじめとした国々での一連の基本対応は、まず加害者を逮捕…

性暴力についての覚書き②(支配とは何か、刑法改正)

本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない。 【支配とは何か】 性暴力被害者に「どうして抵抗や反論をしなかったのか?」「どうしてもっと早く逃げなかったのか?」と問う人がいる。 実際、刑法でも性暴力の立証条件に「抗拒不能」(加害者の暴…

性暴力についての覚書き①(社会構造が支える性暴力、若年者への性虐待の特徴)

物議を醸している一連のデヴィ夫人の発言。 一読してまともに言及する価値もないとは思う。ただ、彼女の意見があまりにも定型的な無知と偏見を露呈していること、構造的な差別意識を助長するロジックなので、この言説への反論はそのまま、「性なる家族」の復…

「〈性〉なる家族」

2019年春秋社/信田さよ子著 この本には、私が長年知りたかった幾つもの疑問の答えが、ストレートに分かりやすく書かれている。 それは、主にジェンダーや性犯罪にまつわる疑問。 重苦しい、読むのが辛い内容が多く含まれるも、長年の胸のつかえが取れるよう…

日本のショック・ドクトリン

100分de名著の「ショック・ドクトリン」の第4回(最終回)が昨夜放送だった。 タイトルに「日本、そして民衆のショック・ドクトリン」と銘打たれていたので、おおーNHKの地上波でどこまで言及できるんだろう、と興味深く見た。 日本がショック・ドクトリンを…

今この国で進行していること

国会前のデモに参加していた娘氏が、さっき仏頂面で家に帰ってきた。 入管法は、数時間前、全てがめちゃくちゃのまま強行採決した。 「また」強行採決。 難民の方を、堂々強制送還できるようにルール変更した法案が、通った。 この法案に賛成した国会議員は…

「マイスモールランド」と入管法

2022年日本フランス合作/監督:川和田恵真/114分 今回の入管法の改悪が強引に進められる過程の中でこの美しい映画を見た。 サーリャというクルド人少女の暮らしを通して、日本が難民に対してどういう考え方を持ち、どのように対処しているのか、入管がどう…