みずうみ2023

暮らしの中でふと心が動いたことについて書いています

GWは映画の日々

ここ最近の映画館は期待外れ続きで、がっくりしていたところに、立て続けに嬉しいニュース。

マイオールタイムベスト10映画が2本と、いつか映画館で見るリスト上位作品が、このGWにまとめてリバイバル上映されるらしい。

ひとり地味に喜びを噛み締め中。

普段、東京なんて何の用もないって思っているけれど、こういう時は首都圏に住んでて良かったなあとありがたく思う。

 

配信でもいろんな作品を見るが、映画はやっぱり映画館のスクリーンで見るのが何よりも好きだ。

音や映像の情報量も、受け取れる何もかもが違いすぎるって思う。

そして、自分にとって特別な映画を機会を得てもう一度見返すことは、五感をたまらなく刺激される、とてもパーソナルで豊かな時間で、一番大好きなことのひとつだなあと思う。

 

ダンサー・イン・ザ・ダーク」@目黒シネマ

2000年デンマーク/原題:Dancer in the Dark/監督:ラース・フォン・トリアー/140分

この作品は、どうしても映画館で見る理由を持つ。

なぜなら、作品の冒頭、真っ黒な画面を見つめながらビョークの手による素晴らしい交響曲に聴き入るという数分間の体験は、映画館での鑑賞でしかできないから。

監督の意向で、DVDや配信サービスでは、このパートは丸ごと削除されている。

 

ラース・フォン・トリアーという人物と、彼の作品作りに対するスタンスにはかなり問題がある。間違いなく。

複雑な思いはあれど、それでもこの作品は、エンドロールが終わっても席を立つことができなかった、私にとって特別な作品の一つ。

ロビー・ミューラーの撮影であることも公開当時は知らずに見ていた。

 

 

「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」@bunkamura ル・シネマ

1975年ベルギー・フランス合作/原題:Jeanne Dielman, 23, quai du commerce, 1080 Bruxelles/監督:シャンタル・アケルマン/200分

主婦の3日間の平凡な日常をただ描いて、それが3時間という長さで、しかも傑作と名高いこの作品。

主婦研究家(当事者研究)としては、必見の一作で間違いなし。

やっと見られる、うー楽しみすぎる。

 

 

「Mommy」@新宿ピカデリー

2014年カナダ/原題:Mommy/監督:グザヴィエ・ドラン/134分

グザヴィエ・ドランの作る映画は私にとって特別な存在。

彼が作品を通じて提示する世界、色や音や光やあらゆるイメージやムード、他者と自分との距離や感情、世界に感じる異和といった丸ごとが、ただ体感として自分とすごく同じだと感じる。

世界とはこういうものだ。こんなに美しくてこんなに残酷でこんなに刹那だと。

同じイメージやフィーリングを共有する他者の表現に出会うことは、こんなにも満たされ、癒されることなんだと彼の作品は教えてくれた。

だから、ドランの作品には、良し悪しとかを超えた個人的愛着がある。

最近監督復帰のニュースを見て、とっても嬉しく楽しみだ。

 

「Mommy」は初めて見たドランの映画。

あんまり自分の感覚に同期したみたいになって、訳の分からない高揚があって、コントロールが効かなくなって、映画の後もしばらく涙がだらだら出続けて、大変に困った記憶がある。

 

この映画は、あえて配信では見ないようにしてきたので、本当に久しぶり。

歳を重ねた自分がどう感じるんだろうな、楽しみすぎる。

 

 

今回は娘氏が全部にくっついてくると言い張るので、一人で堪能はできないのだけど、作品についていろいろ話し合えるのも、ま、いいかと思っている。

仕事の合間をぬって、東京通いの楽しいGWになりそう。