今回の都知事選については、いろんな人がいろんなことを発信しているから、自分はことさら書くことはないと思っていた。
でも、今朝の読売新聞の記事を見て、あんまりムカついて、今思うところを少しだけ書いておきたいと思った。
それは、こういう記事。
「小池百合子氏リードに自民党安堵…東京都知事選挙の読売情勢調査、蓮舫氏は無党派層取り込みに苦戦」
この記事が発するメッセージとは何か。
それは『あなたが行って一票を投じたところで、どうせもう選挙は決まってる、上の方で決定済みなんだ』ということである。
悪質な世論誘導であり、人々の政治参加を促すどころか、無力感を誘うものである。
どうして選挙の一週間前にこのような記事を読売新聞社が出すのか?
それの答えのひとつがこの事実だと思う。
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/data/press24yoteisyakettei01.pdf
2024年の4月に東京都は、築地市場の再開発を決定している。
「築地まちづくりONE PARK×ONE TOWN」と称して、大企業が金儲けのための商業施設やホテルやドームを建てまくる計画。
事業関係者は、三井不動産、トヨタ、大手ゼネコン各社、大手コンサル、そして読売新
聞と朝日新聞。
語るに落ちるというか、あまりに分かりやすい・・・。
完成予想図を見たが、漁業関係者の居場所はどこにもなく、ただ雑に追い出されたのだろうな、ということが見て取れる。
オリンピックも、宮下公園も、神宮外苑も、みんなこれと同じ。
三井をはじめとしたデベロッパー、大企業が都内の良さそうなエリアに目をつけ、そこに元からいた人を追い出して、ショッピングセンターやホテルやビルを建てまくる。
小池都政が続く限り、同じことが節操なく続くだろう。
お金があればなんでも買えるけど、お金がないと座ることも飲むこともできない小ぎれいな施設に、人々の小さな暮らしは、どんどん追いやられていくだろう。
だから読売新聞は中立なメディアでもなんでもなく、普通に現都政と癒着している企業である。
民主主義とか市民の願いとかどーーでもいいから、彼らは小池氏が当選して欲しいのである、シンプルに。
こんな新聞社の言うことを、まともに聞く必要がないのは明らかだ。
こんな判断をいちいちメディアリテラシーとか言いたくない。だってこんなの、どっちかというと「常識」に近いものじゃないですか、泣。
残念なのは、発信する情報をスルーすべきなのは、読売新聞に限らないのだ、ということだ。
ラテ欄を眺める限り、地上波テレビは、今回の都知事選をほぼ全く報じていない。
自国の人々の生活に大きく影響がある都知事選については全く報じず、関係ないアメリカ大統領選やイラン大統領選を報じているなんて、単純にニュースバリューという意味でも、あまりに不自然すぎるし、異常だと思う。
これが何を意味するか。
テレビメディアは意図的に都知事選を見えなくし、人々が気付かず、投票にも行かないように仕向けている。
テレビメディアは小池都政が何をしてきたか、小池都知事がどんな人物かを、人々に知られたくない。
大手メディアは、コントロールのため飴を与えられているから、真実を追求すると自分の首を締めることにつながってしまう。
もし多くの人々が見て、選挙への関心が高まり、いろんな事実が広まれば、小池氏は当然落選してしまう。
言い換えれば、そうやって必死に隠さねばならないほど、彼女の政治は一般の人々にとって酷いものだったということだ。
本人としても、もし堂々と誇れることがあるなら超アピールするだろうに、カメラからこそこそ逃げ回っているのだから、自覚があるのだろう。
もちろん8年間悪いことしかしなかったということではなく、人々が恩恵を受けたこともあっただろう。
ただ、それはあくまで結果としてであり、やってきたことを見る限り、彼女の判断基準は自民党と同じ、常に利権だったと思われる。
今の日本のマスメディアは、今の社会を変えたくない。
さまざま言い訳はあろうが、彼らの行動は「政治の不正や腐敗を特に正したくもないし、民主主義が壊れても構わない」という立場に明確に立っている。
もはや、そうはっきりと認識するべきなんだろう。
もちろん組織の中には誠実な人もいるんだろうし、時折良識や正義を書き連ねることもあるんだろうが、それはその組織の総意とは別のものである。
そのことでメディア全体が免罪されていいはずはない。
基本的に、信頼には値しない。
私たちはいつも、「そのつもり」で彼らの発信する情報に接する必要がある。
注意深く、疑り深く、話半分以下で聞く。
鵜呑みにするなんてもってのほかだということ。
じゃあ一体何を参考にすればいいかというのが難しい問題なのだけど。
強いて言えば、世論や統計分析に関しては、私は、元天文学研究者で天文学の統計や分析の知識を活用して一人で政治分析を続けている三春充希さんという方の発信は時々参考にしている。
それを見ると、少なくともメディアが変われば小池氏が安泰なわけでは全然ないことは分かる。
踊らされてはいけないな、と思うし、これだけ情報を隠されると難しいことだけれど、自分なりに社会に関心を持ち続けることをなんとかやっていかなくちゃと改めて思う。
政治の腐敗なんて見たくもないし、今はとりあえず自分はオーケーだから、政治なんかに目くじらを立てず、穏やかにスマートに生きたい、と思う人も当然いるだろう。
でも、目を逸らしたところで、腐敗はなくなりはしない。
政治が腐敗し、税金の使われ方が間違い続けていることは、気のせいじゃないから。
ひとつ確実なのは、投票率が上がれば、為政者が変わる可能性は確実に上がるということ。
自分がどういう世界に生きたいかを、ほんのひととき、問い、少しでも自分の理想に近いと思える人にbetするということに、人々がどうか向かってくれますようにと願う。