みずうみ2023

暮らしの中で出会った言葉や考えの記録

今月二度め

ここ数日で風が柔らかくなってきている。

近所の神社の河津桜も咲き始めて、春の気持ち。

途端にうずうずと動きたくなっていたところに、保育園から電話。

末っ子がまたも発熱とのこと。

お迎えに来てくださーい、とさくさく告げられる。

 

一昨日の朝はいつも通りだったのが、帰る時には目やにがいっぱい出ていてびっくりだった。

今月初めに園で高熱の風邪が流行った時にもばっちり移ってしまったので、またも保育園で何か移されてしまったか、うへーかんべんーと正直思ったけれど、まあうちの子もたいがいばいきんまんである。

保育園はお互いさまで、なんとかやっていくしかない。

今月2回目の離脱。そうなると私は全てお預け、末っ子最優先モードになる。

年明けからずっと仕事がスローだった夫氏も、ここに来て急に忙しくなり、頼りにならないどころか気を遣い(家が作業場なので)、昨日は倍疲れた。

 


普段病院には滅多に行かない方だが、目やにがすごいので昨日は小児科に行ったが、まあ大変だった。

まず、とにかく混んでて2時間待ちだし、発熱してたら子どもは待合室に入れてはいけない、受付も問診票も薬局も親だけしか入室できない、診察室ではずっと抱っこをしていないといけない、ここに入ってはいけない、これに触ってはいけない、一挙手一投足注意される感じであった。

あーそうだった、病院てこういう感じだった。

たまたま娘氏も一緒だったから対応できたけど、大人が一人だけだったら、これ物理的に無理だよね的な指示が多々あった。

衛生上の観点から、そりゃ正しいのだろうとは思う。でも、何の想像力もなくただ正しいことを事務的に言うだけなんだなと思う。

悪意のあることではない。ただただ皆忙しくて余裕がなくて、心を節約している。

私は日頃からそういう場所との接触は極力減らして行く方向だけれど、今はどこも大体そういうもんだと慣れるべきなのだろうな。

ただ、育児していてこういうことの重なりが地味に心を削っていくと思う。

とりわけ、シングル家庭やワンオペ育児で頭数が少ない育児では、すごく削られるだろうと実感する。

 

診察はお腹に聴診器を当てて、喉にライトを当てて。それだけであった。

目やにでいっぱいの目は、特に見もせず目薬が出され、原因を尋ねるも「鼻水がひどいと目やにが出ることもあります」とのみ。でも、母子手帳を見てワクチンを受けていないことについては上の子の時はどうだったとかまでしつこく色々聞かれた。

その医師とは一度も目が合わなかった。

時間と労力のわりにこれかーと思った。

薬局のお兄さんがわりに親切な方で、幼児への目薬の入れ方などをアドバイスしてくれたのはありがたかった。

 

昨夜は末っ子の機嫌の悪さも最高潮であった。

ぎゃーぎゃーわめいて当たり散らし、蹴りまくられ叩かれまくり、そのうち力尽きて30分足らずの浅い眠りに入り→また不快で起きてぎゃーぎゃー以下同文、というサイクルが4ターン続いて、へろへろになった。

途中、少しけいれんを起こす。肝を冷やしたが、それで逆にスイッチが入った。

幼児は自分の状態を口で説明することができないから、そばについてる大人がしっかりよく観察をして判断しなくちゃならない。それは私。緊張感で眠気も吹き飛ぶ。

それにしてもけいれんは本当に慣れない。

高熱のたびにけいれんする子を育てるのは初めて。

私は毎回恐ろしく、胸がどきどきする。

 


嫌な汗をかきながら、浅い眠りで朝を迎える。

末っ子は、固まった目やにがすごくて目が開かず、朝からぐずりまくりだったけど、熱い蒸しタオルをまぶたに優しく置いて、ゆっくり時間をかけて目を拭いてやると、嘘のように機嫌が直ってにこにこした。

そうなると、昨夜散々な目に遭わされたのに、全部忘れたみたいに、私もあっという間に機嫌が良くなってしまう。

全く、この小さな物体になんて振り回されてることだろうか。

鼻水をこまめに拭いてやりながら、腹を決めて末っ子とだんごになってごろごろ過ごしていると、おおむね機嫌も良く、熱もだいぶ下がった。

明日の祝日しっかり休めば通常モードに戻れそう。

末っ子は野菜雑炊を3杯お代わりしてぱくぱくと食べ、今はすうすうと眠っている。