みずうみ2023

暮らしの中で出会った言葉や考えの記録

子らそれぞれ

娘氏、今日初出勤。

世の中でいろんな人と関わりながら修行する日々が始まる。

不登校になってからまる3年。

今思えば高校に入ったのは余計な遠回りだったなあと思う。

入学式の写真の娘氏の顔も暗かった。

ま、やってみて分かることはあるから、結果オーライだ。

今朝の彼女はてきぱきと身支度をし、自分で昼食のサンドイッチもこしらえて、楽しみそうに晴れ晴れと家を出て行ったから、私はふつふつと嬉しい気持ち。

これからも色々行きつ戻りつあると思うし、肩すかしを喰らうこともあると思うけれど、今日は門出を見送るような気持ちで通りへ消える姿を見送った。

 

海の向こうにいる息子氏からも、朝、元気そうなLINEが届いていた。

ビデオ通話の時に少し寂しそうな感じも見えるけれど、基本はのびのびせいせいとして今の暮らしを楽しんでいるみたいだから、こちらも良かったなと思う。

そして末っ子は今日も保育園に着くなり、私のぱーっと足元から走り去って、こちらは見向きもせず、仲良しの子とおもちゃの取り合いをしながら機嫌良く遊びだしていた。

 

これ以上は特に何も思いつかないなという満たされた気持ちの今朝だった。

自分は今日も全然かわりばえのない一日。あくせく動き回っているうちに、すぐに日が暮れていくんだろう。そしてこれからも死ぬまでだいたいそんな感じだろう。

3人いる子供達が今日、それぞれに満足そうであることがただただ嬉しい。

自分みたいな者が、自分のことなんてどうでもいいと思えることが、本当に幸せだし、ありがたい。

 

親は子を育ててきたと言うけれど 勝手に赤い畑のトマト 俵万智