2025-01-01から1年間の記事一覧
2025年アメリカ/原題:Eddington/監督:アリ・アスター/148分/2025年12月12日〜日本公開 2025年を締めくくるのは、アリ・アスターの新作。 万人受けする作家ではないのだろうけれど、やっぱりアリ・アスターは私には感覚的にすごくしっくりくる。 彼の描…
夕方から極寒の町へ出て、忘年会へ行ってきた。 たまに集まっては、お互い色々ありつつもそれなりにつつがなく生きられていることを冗談めかして讃え合うような、長い付き合いの仲間。 私にとっては、定点観測のような集まりだなと思っている。 5歳児がいる…
2025年アメリカ/原題:Jay Kelly/監督:ノア・バームバック/131分/2025年11月21日〜劇場公開、同12月5日〜Netflix配信 依存症研究者で精神科医であるガボール・マテは、トラウマについて、次のように指摘をしている。 (トラウマ:心に深く残るつらい体…
2025年も、最後のひと月に入った。 夏の終わりからの落ち込みは、最近はだいぶ上向きになり、人と話すのがわりと苦でなくスムースにできている。 ちょっとしたことにも感謝の思いが自然に湧いてきて、おだやかな気持ちのこのところ。 自分自身がスムースだと…
2025年イタリア・アメリカ/原題:After the Hunt/監督:ルカ・グァダニーノ/139分/2025年11月20日〜Amazon Prime配信 2025年に見た中で、最も好きな作品のひとつになった。 人間の業と人間の複雑さに迫っていて、あらゆる箇所にサインが散りばめられて、…
先日、G20会合に向かう高市氏の個人アカウントのツイートを見て、自分の目を疑った。 クリーニングから戻ってきた服の中から、「安物に見えない服」「なめられない服」を選ぶことに数時間を費やしました。 (中略)外交交渉でマウント取れる服、無理をしてで…
2025年/監督:土井裕泰/117分/2025年11月14日〜 歳を取るって、どうしたってせつないことだ。 身体のどこかしらに痛みや不具合を抱え、命をおびやかす病気の予兆に時折怯えつつ、それも仕方ないことと受け止めやり過ごしながら、よれよれと日々を生きてい…
週末は、家族に末っ子の世話をお願いして、クラフト市のマルシェで一日野菜を売っていた。 昨朝起きた時は冷たい雨が降っていて、どうなることかと思ったけれど、日中はお天気雨がぱらぱらと時折降るくらいで済んだ。 雨上がりの清涼な空気の中、雨露に濡れ…
2024年アメリカ/原題:A real pain/監督・脚本:ジェシー・アイゼンバーグ/90分 今のハリウッドではなかなか見られなくなってしまった、地味だけど心の機微を丁寧に描いたロードムービー。 ポーランドが舞台になっていることもあり、全編を通してサウンド…
高市首相の支持率が80%超えと聞いてがっくりしているこのところ。 個人的には、トランプ来日の際の横須賀基地でのはしゃいだ高市氏の姿は、あまりの異様さといたたまれなさに正視ができなかった。 外交というよりは、まるで接待のようだった。 トランプに対…
しばらく前、友だちと一緒に過ごしている時に、私が共通の知人Yさんについて何気なく話題を振ったら、すごく複雑な表情になり、実は数ヶ月前、Yさんから絶縁されてしまったと聞かされて、おどろくということがあった。 Yさんは、成功されている本業とは別に…
冷たい雨が降る週末。 短かった秋は雨と共に去り、一気に冬の装備で過ごす日々になりそう。 きっと、気がついたら年末年始なんだろうな。 私は相変わらず低め安定で、基本はずっとどこかもの悲しくて虚しい、生きるってさみしいことだなあと思いながらのぼっ…
2025年アメリカ/原題:One battle after another/監督:ポール・トーマス・アンダーソン/165分/2025年10月3日〜日本公開 とっても楽しみに待ち焦がれていたPTAの新作。 結果、「マグノリア」はやっぱり不動の1位のままだけれど、でも本作も相当好き。 王…
続きを書こうと思ったけれど、この1週間の政治のどたばたの中で、石破総理の戦後80年所感は、ああそんなこともあったねというかんじで、あっという間に置き去りになった感。 あらゆる出来事のなんという消費の速さだろう。 とてもキャッチアップしきれるもの…
久しぶりに、政治のことをちっぽけな自分の言葉で書こうと思う。 夫婦で以前はよく政治の話をしたものだけど、夫氏はもうすっかり政治的なことに思考のリソースを割くことをやめてしまった。 誰が総理大臣になったとしても、この国が自分たちのことを自分た…
全11巻/2017年〜2023年/ヤマシタトモコ著/祥伝社 前回の文章は、最近読んだこの作品のことを思い浮かべながら書いた。 今の世界での主流の物語は、経済合理性を背景とした、この社会の価値観を強化するような物語だ。 強く、美しく、賢く、若々しく、才能…
昨日も昨日とて、いろんなことがあり興味深い一日だった。 職場では、何人かが私が一人で作業しているところにやってきては、打ち明け話や人生の話や職場内の難しい問題や誰かのわるくちとかを語っては去っていった。 家に帰ってからも、LINEでのやりとりが…
スマホ離れは、たまにうっかり見過ぎた、という時もあるけれど、まあ順調に続いている。 本を読む時間がぐっと増えて楽しい。 図書館にいく機会も増えたし、通りがかりに本屋やブックオフがあったら寄り道をするようになった。 とはいえ、スマホをはじめとし…
低調な心身におうかがいをたてるようにして、そろりそろりと過ごしている日曜日。 今朝の海 風も波もなし 人に会うことに全く気が進まないけれど、昨夜は義父の誕生日だったので、夫氏と末っ子と共に義実家を訪れた。 ずっと食欲もないが、昨日はホールケー…
朝晩は日に日に冷え込みが深くなっていくが、日中はまだまだ暑い。 ここ数日、夕方以降は喘息っぽい呼吸になり、ひやひやしている。 iherbで買ったハーブの喉スプレー(使うのを躊躇するくらいスパイシー)を何度か喉に吹き付けている。 できればステロイド…
夏の間じゅう、時折思い出しては身を案じ続けていた人がいる。 それは、バッパーしょうた(Bappa Shota - YouTube)というYouTuberで、私は彼の作る動画のファン。 単身で世界中、とりわけ観光客にとってはハードルの高い国々を訪れては、素直で柔らかな視点…
雨が降るたびぐっと気温が下がり、あっという間に夏が遠ざかっていく。 今年も夏の暑さは厳しく、日中はもうお手上げ状態で、諦めてクーラーの効いた部屋でじっとしておこうという日も多かったから、涼しくなるのは喜ばしいことのはずなんだけど、厄介なこと…
2025年日本・イギリス・ポーランド合作/監督:石川慶/123分/2025年9月5日〜公開 夏休み期間中はひとつも見たい作品のなかった近所のシネコンで、9月に入ってまず見たかったのがこの作品。 それにしても洗練された撮影が際立つ作品だっただけに、どうして…
2024年フランス・インド・オランダ・ルクセンブルク合作/原題:All We Imagine as Light/監督:パヤル・カパーリヤー/118分/2025年7月25日〜日本公開 冒頭、電車の車窓越しに流れるムンバイの夜景の撮影が素晴らしく、いきなり心を掴まれてしまった。 イ…
昨日の朝、車の後にスーツケース2つを詰め込んで、余ったスペースに家族全員がぎゅうぎゅうに乗り込んで、駅まで息子氏を見送りに行った。 出発直前、お隣さんの奥さんが慌ててつっかけ姿で出てきて、リボンをかけた歯ブラシセットを息子氏に手渡して見送っ…
若い時に自分には到底無理と思われていたことが、いつの間にか苦もなく自然にできるようになっていた、ということに気付くことが最近何度かあって、そのたびにふつふつと嬉しく感じている。 何かが技術的に上達したというよりは(それもゼロではないけれど)…
パン屋さんで食パンをスライスしてもらう時は、私は必ず「端(パンの耳の部分)は薄く切って入れてください」とお願いする。 薄くスライスされたパン耳をこんがりと焼いてバターをつけたのをがりがりと食べるのが、なんなら本体より好きである。 たまに食パ…
末っ子は5才になった。 昨日は農園の仕事の日だったので、仕事帰りにケーキ屋さんで頼んでいたケーキをピックアップした。 汗だくの汚い格好でこぎれいなケーキ屋さんに入っていくのが恥ずかしかった。 先日私の誕生日だったので、このケーキ屋さんにはこな…
「Everything Everywhere All at Once」という愛すべき素っ頓狂な映画の中で、キー・ホイ・クワン演じる主人公の夫の決め台詞は、「Please be kind.」だった。 そんな陳腐な言葉がクライマックスの決め台詞として人々の心を打つほどには、今の世界は親切心を…
こないだ誕生日を迎えたのをきっかけに、気持ちをあらたにいくつか目標を立て、ほどほどのゆるさで継続している。 基本的に生きるとは、「私のトリセツ」「私を取り巻く世界のトリセツ」を地道にブラッシュアップしていく日々の取り組みのことだと思っている…